一麺麭一菜

朝のパンが美味しい。

どちらかと言えば、これまでずっとごはん派で生きて来たのだけれど、最近はなんとなく惣菜パンをかじってから職場にでかけるような日々が続いていて、そうこうするうちに、食パンにたどり着いたのだった。

最近我がブログによく登場する「レンジってすごい」ということも大いに関係していると思う。
レンジでパンを焼いたら、こんがりと綺麗に焼けて、こりゃあすごい。と、うきうきしてしまったのが始まりである。

こんがり焼けた食パンはわくわくする。
小さく切ったバターを乗せると、パンに残った熱でゆっくりバターが溶けていく。
すぐにバターならではのミルクの匂いが心地よく鼻をくすぐる。一部溶けきれていないバターを残しながらも、がまんできずに、エイヤとかじりつく。

そして今や、とろけるチーズを乗せてみるだの、ケチャップをかけてみるだの、ウインナーを切ってみるだの、いろいろなアレンジが登場し、進化を続けている。
まるでキャンバスに絵具を自由において絵を描くようなワクワクする気持で、食パンを楽しんでいる。

もしかしたら、土井善晴氏が啓蒙する一汁一菜の考え方を洋食で実践したら食パンにたどり着くのではないか。一麺麭一菜?

なかなか深い、食パンなのである。□