実演報告

待ちに待った東京事変のライブに行って来た。


京都会館第一ホール。開演は19:00。


京都で椎名林檎というのがまたエロい。


京都会館に足を運ぶのは何年ぶりか。...確か川本真琴のライブ以来ではないか?などと考えつつ、日もとっぷり暮れた道を会場へと向かう。


四条から祇園新町を経て、白川沿いに平安神宮方面へ歩いていくと、人通りはどんどん減っていき、ついにはほとんど皆無となる。 16:00をさかいにして閉館する観光地が多いからだろう。
その静けさたるや、とてもこれからライブという感じではない。むしろ、行く年来る年を見ずに初詣に向かっているような気分だ。気を抜けば足は平安神宮へ向かってしまいそうである。


しかし会場に入るとさすがに多くの熱気が集まっている。


19:00を過ぎた頃、林檎嬢が緑のドレス姿であらわれ、「りんごの唄」で実演が始まる。嗚呼、なんとエロい歌声。感電死寸前である。
それに加え、椎名林檎という個人を取り巻く東京事変の他のメンバーの演奏もまた強烈だ。特にH是都Mの鍵盤。膂力的でかつ上品なのである。


昨年末から体調が回復せず、ついに抗生物質を投与するに至り、当日もかなりドラッグ漬けになっていたことも手伝い、ナチュラルハイで狂喜乱舞するワタクシ。


ソロ時代の名曲「同じ夜」、「丸の内ラプソディー」、そして新曲も多々織り交ぜながら蠱惑的なステージはラストの「群青日和」までまっしぐらに突き進んでいくのだった。


総じて快感。


はしゃぎすぎてドラッグが一層回ったのだろう。頭が不吉にぐわんぐわんする中、また静寂の白川通りを抜け喧噪の祇園まで戻ってきた。そこで舞妓さんを目撃し、昇天しそうになる。


ドラッグに、静寂の京都に、ライブに、喧噪の祇園に、可憐な舞妓。
夢のような一日。□