映画「それでもボクはやってない」(9点/10点)

それでもボクはやってない」を観てきた。


こわい。ある意味、ヘタなホラー映画なんかよりよっぽどこわい映画であった。


こんな世界があったとは。と非日常を感じながらも、ちょいとした誤解からいとも簡単にそっちの世界へころげ落ちていってしまいうる「壁の薄さ」。こわすぎる。もしかしたら明日の我が身?とも感じられ、まるで他人ごとのようにのほほんとは観られないリアリティである。2.5時間がまたたく間に過ぎていった。


周防監督といえば「シコふんじゃった」や「ShallWeダンス?」といったコメディドラマがオハコというイメージが強かったが、さすが10年暖めていた?だけあって、今度のテーマは本当に深かった(なので周防ファミリーのお笑いスパイス;竹中直人田口浩正はちょい役)。


今年に入って始めて観る映画である。映画館で映画を観るのはさらに久しぶりである。映画鑑賞については最近は年50本を目指しているが、達成するどころか年々下がってきている。もっと観たい。とくに映画館で観たい。邪魔が入らず映画だけに没頭できるのがいい。やっぱり映画館はサイコーだ(ちなみに今日の映画館は日比谷シャンテシネ)。□