名人論

ゲームセンターCXを見ている。


見れば見るほど、有野課長代理こそ真の「名人」ではないか。と思う。
かつて「名人」を自称した輩は全て「ゲーム会社の対子供向けの手先」でしかなかった。
小学生にとっては名人といえば憧れの存在であり、超人的なプレイができる存在でなくてはならない。だが、これだけ年をとってみるとそんな超人には微塵も興味はない。むしろどんくさくとも不屈の闘志で戦っていく奴の方がよっぽど名人だと思うのである。いわばロッキーのように。


有野課長代理はへたくそである。しかし、なんとしても自力でクリアしようとする。そこが名人なのである。
当時のファミコンゲームの大半にはセーブ機能などなく、せめてパスワードのみ。という過酷な試練が課せられている。番組ではわずか20〜30分程度に編集されているが、実際エンディングにたどりつくのがどれくらい大変であるか、当時多くのゲームを投げてきた自分には容易に想像がつく。
今、有野課長代理は当時多くのゲームに挫折してきた我々のコンプレックスや呪縛を解き放つべく、その代表選手として戦っているのである。
彼は今視聴者の声を集めながらファミコン史上屈指のクソゲー「元祖スーパーモンキー大冒険」をクリアしようともがいている。なんという無茶な挑戦であろうか。私はかげながら応援することしかできない。とにかくがんばってほしい。


というかゲームセンターCX面白すぎ。□