映画 「武士の一分」 (10点/10点)

木村拓哉はずるい。


あれだけの容姿を持ちながら周りの黄色い声に少しも惑わされず、ただひたすら真摯に演技に臨んでいる。
そして脚本に対し、一つの正しい魂を注ぎ込み、劇中の世界に自然に溶け込んでいる。


山田洋次監督はすごい。


作品で伝えたいコンセプトが常にVIVIDだ。
その上で役者をどのように扱えば、よりベストな状態でそのコンセプトを観客へ伝えることができるか、を吟味している。そして結果、こちらにはきちんと伝わっている。□



●前回見た映画→「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」