とりわけ最後の3分間の挨拶の美しさ。
いつも笑顔で。
人前では絶対に涙を見せない。
そう固く誓ってきた信念が
一生に一回の、この会見の瞬間、
大きく揺るがされる。
それでも彼女は歯をくいしばる。
泣き崩れそうになる気持ちを抑えて笑顔をつくる。
聴衆に背を向け気持ちを整えてまた笑顔で振り返る。
そのわずかの時間のわずかな表情の変化の中に、
これまでのスケート人生で培ってきた精神性の強さが
滲みだしていた。
その健気さと強さに日本の女性の「華」を感じた。
圧倒的な美しさです。
浅田選手、長い間本当におつかれさまでした。
彼女からの力をもらって、
僕もまた強く前に進んでいきたいと思います。□