夏色

自転車で外出中、突然天気が悪くなる。

明らかに我慢の限界。1分後にでもドカンと来る感じの空色だ。やばい。


そのとたん、布団を干しっぱなしだったことを思い出し青ざめる。やばい。


そして次の瞬間、来た。強烈なスコールだ。


たぶん10分も待てば嘘のように止むのだろう。


しかしこのときばかりは雨宿りなどしている場合ではなかった。


下手をしたら今晩、床に寝るはめになるかもしれない。


走った。ここ最近でもっともエネルギーを使った瞬間である。


降った。この夏でもっとも雨が激しく降ったであろう瞬間である。


まるでバケツの水をかぶるかのように降られまくった。


まるで俺一人に狙いをつけるかのように降られまくった。


ここまで降られるともう笑っちゃうしかない。


そして家に着き、布団をとりん込んでみると何故かほとんど濡れてなかった。


濡れたのは俺だけ。.....こんな夏休み。□