休日の午後

近所の公園で50号のキャンバスを張った。


公園というエリアに足を踏み入れるのは久しぶりだ。


子供たちがわいわいと遊ぶはじで、おもむろにビニールシートを敷いて作業を開始する。
なんとなく子供たちや保護者たちの視線を感じる中、もくもくと木づちをたたく。


天気は晴れてはいたが、この時期になるとさすがに寒い。
ビニールシートの上にはだしで長時間の作業となり、足の裏からコンクリートの冷気が昇ってくるのが堪える。



BGMはかくれんぼをして遊ぶ子供たちの声であった。


「もういいーかーい?」


「もういいーよー。」


...と答える声は、その方角で隠れた場所が特定できてしまう。
しかし鬼は探しにいったまま戻ってこない。
なんだか昔を思い出してしまった。


キャンバスを張り終えるころには日はすっかり暮れていた。
「もう帰らなきゃ」とちょっぴり小学生のような気持ちで家路についた。


仕事をしながらも休日らしさを満喫できた感じがした。そんな休日。□