映画 「アズールとアスマール」 (9点/10点)

フランスのCGアニメーション映画である。


3D-CGによって描かれたキャラクターはちょっとリアルすぎて人形みたいでもあり、好き嫌いが分かれるかもしれない。
が、しばらくするとその物語や美術のすごさにひきつけられてそんなことはすっかり忘れてしまう。むしろそれらもひっくるめてこの作品なのだ、という説得力がある。


特に、本編を彩る建築物等の幾何学的で緻密に描きこまれた模様や配色の美しさが素晴らしい。あたかも世界遺産の観光旅行をしているかのような錯覚すらおぼえる。


更にお姫様のかわいさが抜群。
動きとか性格とか声とか。何もかもがかわいい。


国境を越えた二人の青年の絆みたいなものがメインテーマのようだが、純粋なエンターテインメントとしてみても充分に満足できる内容だと思う。
日本のアニメーションの作り方の違いもまた新しい刺激で面白かった。


ラストシーンの受け止め方は人それぞれだけど、個人的にはおとぎ話ということで。
たっぷり笑かしてもらいました。□


●前回見た映画→「グエムル 漢江の怪物」