子供が夢見ることはいつの時代でも同じなのだろう。
だが、暗黒の時代に見る子供の夢は痛い。痛すぎる。
これは大人が子供に聞かせるような夢物語では決してない。
だが、これこそが真のファンタジーと言えるのかもしれない。
或意味、「ダンサーインザダーク」より痛い。そして怖い。
物理的にも精神的にもとにかく「痛い」映画である。
「パンズ・ラビリンス」は大人の視点と子供の視点が共存するファンタジー映画だ。
二つの視点が共存しながらも、自分は大人の視点でしか見られなかった。
だから「痛い」のだろう。
自分も知らず知らずのうちにネバーランドへはいけない年齢になってしまった。
少女が禁断の果実を食べてしまうシーンは怖かったなあ。□