お台場にガンダムを拝みにいってきた。
お台場という場所に行くことはこれまでにもほとんどなかったのだが、ガンダム30周年というお祭りはいわば「国民の義務」である。
なんとしても赴かねばなるまい。
夏休みのさなか、かつ土日ということも重なって、会場というよりも、むしろゆりかもめの、新橋駅、台場駅が空前の大混雑具合であった。
改札を通るのにも30分程度かかるほどである。
ガンダムだけ見てちゃっちゃと帰れば、そこそこ空いていると思っていたが、同じような考えの人も多かったようで、復路も大混雑であった....。
正直なところ「来なけりゃよかった...」とくじけかけていたのだが、全長18メートルのガンダムが目の前に現れたとたん、「来てよかった!」にコロリと変わった。
毎朝めざましテレビでその様を眺めてはいたものの、やはり実物を目にすると感激する。
「で、でかい.....!!なんてでかいんだ実物大のガンダムは!!!!!」
それは初めて自由の女神の足元に降り立ったときの瞬間に似ていた。
炎天下であるにもかかわらず次々とやってくる人。人。人。
ガンダムの眼が光り、首が動き、足元からスチームがでるたびに会場にどよめきが起こる。
やっぱりすごい。すげえよ、実物大ガンダムは!
ぐるぐると何度も何度もその周りを回っては写真を撮り、うっとりと眺めつくした。
挙句の果てには、その雰囲気にのまれて、ついお台場限定のガンプラまで買ってしまう始末だ。
プラモデルなど触るのはおそらく小学生以来だ。しかも、購入までに炎天下の中30分も並んで....!
8月31日で解体されるとのことだが。本当にもったいないことである。
日本から出る次の世界遺産はアニメ関係の無形文化遺産ではないかと本当に信じているので、解体にはバーミヤンの石仏を爆弾で破壊するような背徳を感じてしまう。
岡本太郎の「明日の神話」と同様、渋谷のハチ公前あたりにどかん!と移設できないものか.....(なんでも渋谷に押し付けようとする奴.....)。□