バーゲンに足を運ぶ。
クリアランスですし。
もしかしたら手が届くかな。
.....とわずかな期待をいだいていた憧れの靴。
...........やっぱり手は届かない。
そこそこの靴が4足ほど買えてしまう価格設定。
眺めて、触って、ため息をついて。
そして売り場を後にしたのでした。
いつか必ず手に入れたい。という欲望を噛み締めて。
それにしても、昨今の価格破壊だの大量消費だのは、
僕らがモノへの憧れとか欲望を噛み締める大切な機会を
奪ってしまっているのではないだろうか。
勿論「ものづくり」には美学を持ちたいけれど。
「ものづかい」にも美学を持ちたいものです。
いいものは手間がかかっている。
いいものであればあるほど絶対的な手間がかかっている。
長い時間の試行錯誤や苦労のあとが地層のように積み重なって
作品から滲み出している。
そしてその手間は価格にも滲み出している。当たり前のことです。
消費者視点でモノを作ることも大切だけれど。
ときには、モノを選ぶ人間をものづくリストが選んでもいい。
つくるひと、つかうひと。お互いが緊張を持ち合うような位置関係。
そういう関係が消えてはならない。と思うのです。
どんな時代でも、ずっと。□