昨年、福井に住む絵画の先生に挨拶に行った。
途中、東尋坊に立ち寄った。
福井屈指の観光地で自然の織り成す見事な
岩の造形と見渡す限りの水平線が魅力的な
スポットである。
東尋坊を臨む海の向こうに雄島という島が見える。
この雄島には徒歩で行くことが出来る。
徒歩でも20~30分ほど離れていることもあって
観光客の数もだいぶ少なくなる。
真っ赤な橋でこちらと雄島がつながっている。
橋を渡りきると古い石階段があり、上りきると
島を一周できる道がつづく。
20分~30分もあれば一周できる小さな島だ。
しばらく歩くと東尋坊に匹敵する美しい岩肌と海を
臨むすばらしい眺望の場所にでる。思わず息が止まる。
近所にあったペンションで頂いたメンチカツも最高に
美味しくて我々は旅を満喫して帰路についたのであった。
それからしばらくして。
職場の同僚が福井へ旅にいくというのでこの雄島と
ペンションで食べたメンチカツをおすすめした。
詳細を忘れてしまっていたのでWEBで調べてみたのだが...。
この雄島。
実はかなりのミステリースポットらしいのである.........。
反時計回りに一周すると事故にあうとか、
真夜中に無人の電話ボックスが鳴り響き続けるとか、
なかなか怖いのである。
悪いことしたな。
もちろん彼は無事に帰ってきた。
聞くと橋を渡りはしたが島を一周はしなかったようだ。
不思議だったのはメンチカツのおいしいペンションが
見つからなかったという話だ。
あれだけ美味しいメンチカツはそういただけるものではない。
しかしペンションはまるで煙のように消えてしまっていたのである。□