スケッチ旅行で恒例のかくし芸を披露。
思ったようにうまくはいかなかった...。
原因は明らかだ。
リハーサルが足りなかったのだろう。
本番は頭の中で考えていたことなど、
軽々と超越した予想外の事態が続出する。
その事態の発生確率を減らすために、
リハーサルをする。
練習をこなせばその分、必ずうまくなる。
時間がなかった。というのは言いわけだ。
情けをもらう事態からは脱出したい。
そのためにしっかりリハーサルをしたい。
今回の芸でのハプニングは「化粧」である。
本番が始まる30分前に楽屋(といっても
ただの倉庫だが)に入って化粧を始めた。
アシスタントは居ない。鏡を見ながら一人、
メイクアップをしていくのだがこれが相当
難しかった....。
いわば、自分の顔をキャンバスにして絵を
描くという行為である。しかも鏡越しに。
筆は中太の1種類しかない。修正もできない。
これには手が震えた。
芸が終わり舞台裏にひっこんだ後、裏口から
抜け出して自分のコテージへ戻り、メイクを
落とす。しかし今度はこれが落ちない、のだ。
ボディソープでゴシゴシと顔を洗ってみた
ものの、油脂を含む顔料ゆえか落ちるどころか
顔面が真っ黒になっていく。
芸を披露した会場では、スケッチ講評会が
始まっていた。すぐにでもメイクを落とし、
講評会に参加しなくてはならなかったのだが
結局全てを落とすのに30分以上もかかって
しまった....。
これらはすべてリハーサルで確認できたことだった。
メイクアップも事前にやってみてその難しさを知って
おけばアシスタントを準備できたはずである。
メイク落としもしかり。リハーサルはやっぱり大切だ。
それにしても、矢張り本番ってすごい。
本番は成功しても失敗しても多くのことを教えてくれる。
みんなが喜んでくれたかどうかはよくわからないけれど、
いろいろ勉強ができ、僕は楽しむことができた。
次回はもっと余裕をもって一層楽しく芸をこなしたい。□