2017-08-16 今日の一冊 「火の鳥 太陽編 上・下」 手塚治虫著 太古の神々と仏教の戦いを通じ、現代から未来に続く宗教戦争の愚を問いかける。大陸から流れ込んできた仏教が侵略者として描かれているところがとても斬新。そして満を持して登場する火の鳥の存在、言葉の重さ。大海人皇子と大友皇子の戦いという史実の中にちりばめられた哲学や虚構のバランスが圧巻。手塚治虫の構成力、画力、思想。全てをとっても世界にまたと出ない屈指の才能、今改めて圧倒的な日本の誇りであると思い知った。□