すごく苦しいのだけど、終わってほしくない。
終わったら、またいつもの「あの腑抜け」に戻ってしまうことを知っているから。
あれやんなきゃ、これやんなきゃ。と慌てている今この瞬間は、ほとんど溺れていて、どこか安全な場所に泳ぎ切り、逃げ切りたいとずっと思っているのだけど、裏返せば、こちらこそが生きていることの楽しみなのだ、ということにもうすうす気づいている。
時間がない。
体力がない。
才能がない。
苦しい。
痛い。
死ぬ。
結局、そんなことを叫びながらも、振り返れば、「よかった」になる。
ならば、今、このスリルを楽しもうではないか。スリルにしがみつこうではないか。□