制作日記(第10回個展まで60日)

 

個展まであと〇〇日........。

 

なんていうカウントダウンが始まると、体のどこかでチリチリと何かが焦げるような音が聞こえ始める。

毎日の他の業務やらに追い詰められている中で、制作のための時間をこじ開けて、前方から激しい勢いで流れてくる激流に流されないように歯を食いしばりながら、上流に向かって歩いて行かなくてはいけない。

苦しい。

なんでこんな苦しいことをわざわざ自分から設定したのだろうか、と思ってしまう。

だけど冷静に裏返してみると、これは「学園祭の準備期間」なのである。

僕は学園祭を開催したいのである。

そう思って計画を立てた。

学園祭は楽しい。

というか、今から楽しくするために準備をするのである。

それは「苦しい」ではなくて「楽しみ」なのではないか。

 

1日1日がカウントダウンされていくことを、

あと〇〇日しか残されていない、と追い詰められたり、苦しみとして受け止めるのではなくて、あと〇〇日、学園祭を楽しめる。と捉えるべきなのである。

 

そんなことを、毎年個展が無事開催され、終わる時期になってようやく「終わっちゃったな」「さみしいな」「準備たのしかったな」と思い出すのだけど、今回は、これからやってくるあと〇〇日を、今から楽しもう。と思うのである。

 

残された日を、どう受け止めるかで、180度変わってしまうのである。

これ、すべてのことに当てはまるのかもしれない。□