小豆島ブランド

 

2泊3日で小豆島を取材してきたが、

 

最も驚いたのはそのブランド力です。

 

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日本と言う島国の中の、小さな県の、そのまた小さな島で、
オリーブ、醤油、生そうめん、石材といった独自の特産を骨格にして、門外不出のブランドをしっかりと抱えている。

道の駅オリーブ園では、数千本に亘るオリーブの木が植えられ風車が回り、その先には、はるか太平洋の水平線が臨まれる。まるで海外に来たかのような錯覚すら覚える。

お土産店の入口には、姉妹都市ギリシャの彫刻のレプリカが置かれ、多くのオリーブによる商品が多数ならぶ。
健康志向のプレゼンテーションにも気持ちよく踊らされ、ついついたくさん買わされてしまう。

きっと東京やら大阪、ネットでも手に入れることはできるのだろうが、島の景観の美しさが門外不出を守っているのだろう、コモディティ化がされず、観光客は必ず小豆島に足を運んで手に入れようとしているように思う。

中山千枚田、農村歌舞伎、重岩、大天狗岩、映画村といった文化遺産も独自の魅力を持ち、観光客を引き入れる。

 

うどん県、香川の中の1つの島でありながら、そうめんやオリーブで自立していて、うどんにはあまり頼っていない。

それは一つの国家として文化や自然を抱え持っていた、かつてのフィレンツェベネチアのような印象すら感じさせる。

 

職場に小豆島出身の人間が1人いたが、いまさらながらちょっとした嫉妬心すら感じてしまった。そんな魅力あふれる島なのであった。□