時間割システム (前編)

 

「締切」を愛している。

 

僕は果てしなく長い戦いを経て、

ついに締切との愛を成就させた。

これまで追い詰められるたびに、

何故締切なんてものがあるのか、

と、憎み、嫌い、不条理な怒りを

ぶつぶつとぶつけていたのだが、

 

仕事の納期もそうだし、

あるいは、

ホテルのチェックアウト時間とか、

さらには、人生という時間だって。

言い換えれば全部「締切」なのだ。

 

結局、締切によって生かされている。

締切のおかげで緊張を持って仕事に

臨めるし、制限時間があるからこそ、

アウトプットできているのです。

恨んだり怒ったりするのではなく、

締切を受け入れ、感謝をし、愛する。

そう行こうと決めたのであります。(つづく)