時間割システム(後編)

 

日常の中で「たるんだ時間」がある。

 

例えば、

半年先に作品の〆切があったとしたとき、

まあ今日ぐらいは。...とテレビを見たり、

ビールを飲み始めてしまったりする。

今日ぐらいは。のつもりだったはずが、

明日も明後日も。となって、

気づけば半年くらいの時間が消し飛んで

〆切が目の前に迫り、大慌てしたりする。

 

この「たるんだ時間」の原因というのは、

締切が無いから起こるのだ。と思う。

 

半年先に作品の〆切があるのなら、

1か月ごとに途中段階での〆切を切ればよい。

サラリーマン的にはマイルストーンと呼んだりするやつだ。

 

今と半年先の2点しか時間的なポイントがないと、

その間がたるむのは当たり前ですね。

ロープウェイが、途中に何点もロープをつなぐ支点を

設けてるいのはたるまないようにしているからですし。

 

お坊さんの一日を見ると、

早朝の起床から眠るまでの間、時間単位で、

全てのすべきこと、所作が決まっている。

今日は何をしようか。なんて考える時間はない。

決められた所作を繰り返す中に修行の日々を過ごしている。

起きる。と、寝る。の間に時間的なポイントがいくつも

切られているのです。

だからメリハリをもって1日をすごすことができている。

 

小学生の一日を見ると、

彼らには時間割がある。

開始時間が来たら授業が始まり、机に向かう。

そして終了時間が来たら、途中であっても、

授業は打ち切られて、次の授業に切り替えられる。

これも一つの時間単位での〆切ともとれますね。

 

たるんだ時間をなんとかしたい。と思っていて、

 

1時間単位で日常に〆切を作ったらどうだろう。

 

と思ったのです。

それが「たるんだ時間」を解消すると思ったのです。

 

1コマ60分という単位で時間を区切り、締切=時間割を作る。

1コマごとに、やりたいことをあてはめ、

体調ややる気は無関係に、開始時間が来たら、黙って始める。

終了時間が来たら、時間が足りなくても、静かに打ち切る。

 

実験運用なのでいろいろ動くかもしれないけれど、

「時間割システム」というのを回し始めている。□