6貫の寿司

 

スーパーで300円の半額で売られていた鮨を買う。

衝動的に。

夕飯はあった。しかもリゾットが。

リゾット食べた後に寿司を食べるのか。

と躊躇する以上に鮨が食べたかった。

300円ならばちょうどいい。

 

それがめちゃくちゃ美味くて。

 

どれからたべようか。

それを考えるのも楽しい。

ぐい吞みに1杯だけ継いだ日本酒をちびちびと頂きながら、

さあつぎは何を食べようと考える喜び。

 

すごく小市民的ではあるけれど、幸せってこういう瞬間を言う。

別に割烹でなくたって贅沢でなくたって、全然よいのだ。□