改めて、すごいドラマだったと思う。
・「え、もう終わり?」
と思ってカレンダーをみたら9月末。確かに終わる。
それほど密度が高かったということである。
・引き算のドラマだったと思う。
途中、全く、中だるみのようなものは、なかった。
むしろ、情報を削ってすら、さらに巻いているような高密度。
1年間の大河ドラマとしても描けたのではないか。とすら思う。
・「ゲゲゲの女房」や「まんぷく」は妻を主人公としながらも、夫の存在感が大きすぎてどうしても妻がのまれちゃう印象があったが、「らんまん」は一時、妻・寿恵子の活躍が萬太郎を、食っちゃっているほどの存在感。これぞシン・ダブル主役ドラマともいえる。
・最終週。いっきに30年時代を飛ばして、昭和33年。
萬太郎の娘として再登場する松坂慶子に驚愕し、語りの宮崎あおいの登場にも萌える。劇場版「バイオレットエヴァーガーデン」のラストを見ているような、切なさを感じる。
・寿恵子の最期を描かないという裏切り方も見事(図鑑は寿恵子が亡くなってから完成すると思っていた)。
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