出所

夏の終わりから3ヶ月にかけて自分を縛っていたものからようやく開放される。


秋の牢獄からの待ちに待った出所だったはずだが。


このむなしさ。後味の悪さはなんだろう?


勝利の喜びを手にして脱出したというより、ただ終わらせただけというか。


時間が解決させただけというか。いわゆる敗北だよ。これは。


要は心残りがあったのだろう。


全てにおいていえることだが、やはりこういう終わりを迎えてはいけない。


まだ感覚が麻痺している。本当にここはシャバなのか?□