捨てるために買う。

読もうと思って買った本も、


遊ぼうと思って買ったゲームも、


見ようと思って買ったDVDも、


容赦なく捨てる。


もったいない。いったい何を考えているのだ。


だが捨てる。


もちろん、買ったときには、読もうと思っていたし、遊ぼうと思っていたし、見ようと思っていた。


だが、今改めて考えてみると、「買うこと自体が目的」だったのだ。


日々の業務や制作に忙殺されていたときに、そのストレスを解消するために、買った。


そして一時的にストレスは解消されたのだ。目的はそこで達成されていた。


そして忙殺が解消されたころには、もう過去を振り返る時間は失われてしまっている。


だから捨てる。


そして前に進む。


僕は「捨てるために買っていた」のだ。


非情なのかもしれない。


だがこういうものの買い方、捨て方は確かに自分には必要だった。そしてこれからも必要になるなのだろう。□