自分へ。


忙しい。ということばを口にするときには注意したい。


忙しい忙しいと言っている人ほど実は何もしていない。


といったことはよくある。


そんな人の多くは、


忙しい忙しいと口走ることだけに忙しくなっていて、


じつは肝心の手は全く動いていなかったりするものだ。



忙しい。という言葉は「心を亡くす」という意味だから決して使わない。


と同僚が言った。


そうなのかもしれない。




そもそも、忙しいなどということは自分から言わなくとも、


自然と周りの人々が気づいてくれるくらいのものであったほうがいい。


本当に忙しく立ち動いている人は、余計なことを口にする暇もなく動いていて、


そのあまりの忙しそうな様に圧倒されてぼくらがつい助けてあげたくなったり、


ついねぎらいをしてしまいたくなったりするほどだ。


そして、その人は、そのときはじめて自分が忙しかったことを思い出し、


そのねぎらいにほっとしたりする。そんな感じでありたい。




そして、忙しいという言葉は、目上の人には決して使ってはいけないと思う。


彼らは、今ぼくらが抱えている忙しさなんてものは、


もうとっくのはるか昔に通り過ぎていたりする。


そのさらに先を行くのだから、


たいてい目上の人の方が日々圧倒的に忙しいものだ。


そんな人に向かって、おそれ多くも「忙しい」なんて


口を滑らせてしまうのは、あまりに見苦しすぎないか。


ぼくらが忙しいと思っている現象は、


ただぼくらの時間の使い方が下手なだけだったりするのだ、たぶん。




要するに、ぼくらはどんなに忙しくとも


「ヒマ人です」といって静かにしているのが、


一番美しいのだと思う。


なかなかそうはできないのだけれど......。いつも勉強です。□