ピョンチャン冬期五輪開幕

日日、仕事を進める中で「なんだこのやろう」
という対立は珍しくは無い。
より話を通しやすい人を介して「まあまあ」と
なだめてもらったり、ときには反省して、自ら
「ごめんごめん」と言うこともあるでしょう。
まぁ、そんなこんな手を都度、選択しながら、
僕らの多くのいさかいは「まあまあ」で概ね
決着がついている。

今日から平昌五輪が開幕します。

この瞬間にすべてを注いできたアスリートの
活躍をわくわくと楽しみにする一方、
オリンピックを国の摩擦緩和剤にする
北朝鮮と韓国の国どうしの動きもあるようです。
たぶん、個々の国民たちは、これまでのことも、
今のことも全部「まあまあ」で決着をつけたら
いいんじゃないかと思っているんじゃないのかなぁ。
でも個人のいさかいは「まあまあ」で収束できても
それが積み重なった国規模の問題になると、そうは
いかないのかもしれないのだろう。
一つを譲歩することでもう一つに皺が寄って
新しい摩擦ができてしまうから、せめて摩擦が
もっとも少ない最低限の選択をせざるをえない。
テレビに映るような規模の大きな課題を抱える人の
痛みや苦しみは多くの人の声を集約する窓口であり、
とても一つにまとめられるものではないのかもしれない。

決裂する直前までに冷え込んだ関係をなんとか
修復させる手段はないかと互いに待ちに待った
オリンピック。
そんな背景にすがる人の背中も忘れずに見つめ
世界平和を願いながら、大会を愉しみたいものです。□