免許更新

先日、自動車免許の更新に出かけた。

手元に届いた更新のお知らせには、古い免許証と写真を持ってこいと書いてあった。
5年前の免許更新では、写真を持っていかなくても更新できた、と記憶していて、今回も用意せずに行った。
免許試験場に着き、順路に従って進んでいくと、視力検査があったのだが、入口に必要なものが掲示されていて、そのリストに「写真」が含まれている。

ふと近くを見渡すと、順路を外れたところに写真撮影機があり、ちょっとした列が出来ていた。
やはり5年前は写した記憶が無い。と思いながらも、ルールが変わったのかもしれないと思って写真撮影機の列に並んだのだった。20分ほどで撮影を終えた。値段は¥800。
高いな、と思いながら先へ進んでいったら、視力検査コーナーでは写真など求められもしなかったのです。しかも、そのまま順路を進んでいくと、最後にちゃんと専用の写真を撮影してくれる場所があったではないか!!
全ての更新者の顔写真をその場で撮ってくれて、免許に焼きこんでくれる。公式であり無料である。写真撮影機で自分の写真を撮影する必要など全く無かったのです。そうだ、5年前もこうしたのだった。今思い出した。

免許は無事に更新されました。

だけど使わなかった写真に800円も払ってしまったことが残念でした。
もしかしたら僕と同じようにあの写真撮影機で不要な写真を買わされてしまっている人がまだまだいるのではないだろうか......!?。

別に人助けをしたかった、というわけではないのだけど、このままにしておいたら、これからずっと僕と同じような人が、わけもわからず使用もしない800円の写真をあの撮影機で買わされ続けるのではないか.......?!
もしそうならば、この仕組みを変えなくてはいけないと思いました。
ほとんどの人が必要もない写真を買わされるんですよ?
せめて、必要もない写真を必要。と書いている、あの掲示内容を変更する必要があるのではないか。

交通安全の講習会を終え、免許を手にした人々がどんどん帰路につくなかで、僕はもう一度、免許更新所に入って行き、あの写真撮影機の前まで行ってみた。
すると案の定、列が出来てる。中には本当に写真が必要な人もいるのかもしれない。だけど僕はたぶん十中八九の人は不要な写真を買わされていると感じた。
差し出がましいので並んでいる人たちに注意をするのはやめて、入口そばにいる窓口のおっちゃんにその旨を伝えてみた(おっちゃんは寺島進に似ていてちょっとこわかった)。

視力検査所の掲示に「写真が必要」と書いてあるから、写真を買わされてしまった、と。せめて掲示には誤解が無いようにしておくべきだ。と伝えた。

するとおっちゃんはこっちこい。と言いました。
つれていかれたのは例の写真撮影機の前で「ここを見ろ」と。
見ると、小さい字で「XXXXの人は写真は不要です」みたいなことが描かれている。
免責はあったのです。はずかしい自分.......。だけど気付かねーよな。
やはり視力検査入口にある「写真が必要」の記載を消してしまった方がいい。

おっちゃんは怖い顔をしていたけど、僕が800円で使いもしない写真を買ったと聞くと、そばにあった売店に入って行っておばちゃんに800円返してもらうよう話してくれたのでした。

改めて、10人中9人は写真は必要ない人です。なのに写真が必要と掲示するのはいかがなものか。どうしても買わされてしまう位置に写真撮影機を置くのはどうか。
状況をよくわからない人を捕まえてお金をすいあげようとしている悪しきシステムがはびこっている。これって、いかがなものか。


まあお金のことを相談したらすぐに返してくれるように動いてくれるところがせめてもの救いでしたが。掲示の内容を見直してもらえるまで話を進められなかったのは残念です。

最後に、もし免許更新にいくときは写真なんてなくていいから!
せめて無駄な買い物をしないように!!□