総合力

だいぶ前のこと、職場の新人歓迎会があったときのことです。

その時は、偶然アメリカのビジネスパートナーたちが来日していて、折角だから。と新人の3名に加えて急遽、彼らも新人歓迎会に参加することになりました。
僕は司会を担当していたんだけど、恒例の新人の挨拶(かくし芸)が終わった後、では次はアメリカから来たパートナーたちにも自己紹介してもらおう!という流れになりました。

「おい司会、自己紹介してくれと英語でお願いしてみい!」

僕は英語ができません。(C言語なら多少たしなみますが.....www)
そのとき、これまた偶然にも幹事メンバーの中に、TOEIC満点の男がいたのです。
じゃあ、彼に頼もう。と彼に救いを求めるべく、泳ぐ目を彼に向けた時、

 

彼は、さっと目をそらしたのでした.....。

 

結局、目を泳がせていた僕を所長が助けてくれて、宴はしらけずに、なんとか彼らからも自己紹介してもらうことが出来たのでした。

いくらTOEICが満点であっても、人前で話すのができなかったら、そのスキルは全く活きてきません。
同じようなことはいろいろあります。
技術力は高いけれど、打ち合わせを開いて何かを調整したり決定したりすることが出来ない人。声は大きいけれど、話に説得力が無い人、攻撃は得意だけれど、防御ができない人.....。
僕もできないことはたくさんあります。
人それぞれ得意があって、不得意がある。僕らはその欠点を補い合って生きているという事を忘れないでいたいですね。
ほんとうの自分の価値なんてものは、自分では見えず、他人だけが見えているのだと思います。
自分は何もできない、いつも皆に助けてもらっている。というくらいでいるのがいいのだと思います。

究極は「総合力」だと思います。
TOEIC満点とって、司会もできる。技術力が高くて、調整もできる。声が大きくて、話も堅牢である。攻撃ができて、防御もできる。
さらにそれらすべてができる。
そんな総合力のある人が社会の中で、大きな役割を担っていくのだと感じます。

はぁ~、総合力が欲しい........。でも総合力は、なかなか難しい。

せめては自分の強みが、自分の弱みで打ち消されることが無いくらいには、鍛えておきたいものだと思います。□