締切力

何かつくらなきゃと思って作ってはみるものの、どうも気にくわない。
それをインプットしてまた作りなおすけれど、やっぱり気にくわない。
それをインプットとしてまた....なんてことをずっと繰り返していて、
1ヶ月、2ヶ月と過ぎてしまいました。
そして気が付けば、納品はなんと明日....。

今日中になんとしても作品完成しなくてはならない.....!
いよいよ追い詰められた今日、ぼくはスーパーサイヤ人になりました。
そして奇跡のような5時間(半徹)で作品はキッチリと完成したのでした。

まったくもってぐじぐじとしていて決まらない作品が、
いよいよ追い詰められたとき、ピタリと完成する。

気にくわない。と思って延々と描きなおしている間というのは、やっぱり心の奥底で無意識に「まだ描きなおす時間がある」と逃げ道を持ってるんだな。
だから作品に緊張感が入っていかず、どうでもいい細部ばかりにこだわって、作品が完成しないずるずる、だらだら、ぐじぐじとした時間が続くのでしょう。

でも、本当に今日しかない。となったときにそんな細かいところなど、もう見ていません。
大きなところをはずさない、というところだけを短時間で抑えて、後で振り返れば妥協も含みうる細部などは見捨てて、エイヤで完成させてしまう。
あとでみたときに、自分でもどうやって描いたかも思い出せないような作品が出来たりする。

この瞬間だけに発動する、この勢いというか瞬発力みたいなものを「締切力」とでも呼びたい。
ぼくは最早この力に、ものすごく寄りかかりまくってしまっていて、締切力なくては全く作品を作れない体になってきている。
対して、夏休みの宿題を7月中に終わらせるような力は「締切力」とは全く反対側にある「余裕力」とでもいうのだろう。「余裕力」はもうぼくには無理かもしれない、と思い始めてます...。

では「締切力」が発動するまでの間の活動の時間は、全て「無駄無駄無駄無駄ァァ!」ではないか?などと思ってしまう。さらになまけようとするワタクシ.....ますます子供化している。
ということで茨木70年展が開催されます。
お近くにお立ち寄りの際はぜひご高覧下さいませ。最終週は展示即売会もあるでよー。□

 

f:id:massy:20181122231323j:plain