窮鼠猫噛体質

6月に個展を開催する。

毎年恒例で開催していて、今年で第9回目となる。

例年4月に開催しているのだが、今年は会場の都合で2か月後ろにずらしての開催となる。

例年ならば今頃は、悲鳴をあげながら締切に追われる日日を送っているはずなのだが、2か月の猶予ができたこともあって、なんだか未だにまったりとしていてどうも気持ちに火がつかない。
少しずつ迫ってくるプレッシャーにヒリヒリしながらも、毎日がだらだらと過ぎて行ってしまっている。
だけど、実はそんなだらだらした日を過ごしている場合ではないのである。

個展を6月に決めたころは、あまりその時期に意味はなかったのだが、その後いろいろな重要な予定が詰め込まれるように入ってきていて、6月でなくてはできないという状態になった。それでも、正直「やれるんか?」というくそ忙しい状態になりつつある。

6月までのスケジュールをざっとノートに書き出してみて、真っ青になった。

本当にできるんか.......。

これからの4か月は、これまでの人生でもあまり...否、ほとんど....否、まったく経験がないほどの大嵐に、間違いなく、なる。
逆算してみると、先ずは3月末までに50号を1枚、100号を2枚完成させなくてはならないペースである。それが無事終わったとしても、引き続き次の、そしてまた次の、仕事が溢れている。笑ってしまうくらいに。

だけど、こんなときこそ。こんなときだけ。

本当に追い詰められたときに発動するスイッチが、僕の中にある。

追い詰められるまで決して本気になれない体質なのです。

でも追いつめられたらこの不思議なスイッチがいつも発動して、この間だけ例外的なパワーが与えられて、なんとかやりきってしまうのです。

窮鼠猫噛み体質とでもいうのかな。

今日、スイッチが発動しました。

将棋の駒がひっくり返った瞬間のような気持ちです。

大丈夫か。大丈夫です。

この未曾有の窮地を今回も乗り越えられるのか。そう思う程にますます燃えます。

個展は6月。是非遊びに来てください!□