個展開催まであと20日。
まだまだやることはたくさんあって、本当に完成するのか、と冷や汗を流す日々を送っているのだけど、同時に、ふと、いずれ終わってしまうのだなあ、と早くも個展ロスに入りかけている。どうしたことだろうか。
かつて、個展の制作真っ最中の時期になると、本当に追い詰められていて、なんとか終わらせるということだけを考えて、楽しむ余裕なんてなく、ただ追われるようにして絞り出すような時間を過ごしているだけだったのだけど。
そんな制作の渦中たる今、終わった後の切なさを噛みしめるなんて。
たんに、ゆるんだのか。あるいは余裕を持つことができるようになったのか。
後者ならばたのもしい。
今ある危機は、やっぱり頭の中は不安なのだけど、必ず終わらせられることを体は知っていて、今を苦しみながらも、作ることの楽しさを噛みしめられているように思う。
今は展示イメージを考えながら描いているんだけど、それぞれ個々に別々だった作品が偶然1つにつながって見えたり、つながって見えるように変えてみたらどうか、と考えてみたり。それがなかなか楽しい作業です。全部作り替えなくては?!などと怖いことも頭によぎったりもするのだけど、それも含めて楽しい。
あと20日。悔いのないように描き切りたい。□