なまる。

 

コロナでの籠城戦が長引いています。

 

籠城というやつは、朝の時間が比較的ゆっくりとれる所や、業務後に即、家事に入れる所など、確かに大きな恩恵はあるのだと思うのだけど、これだけ長引くと、いやはや、なかなか思ってはいなかった所にダメージがたまってくるようである。

 

もともと自宅は仕事をする場所ではないのです。

 

椅子は長く座れるようなものではないから、腰が痛くなってくる。
ディスプレイは、小さいので見にくい。
部屋は狭く、机も小さいから肩もこる。
立って歩くなんてトイレ以外にはほとんど無い。
思わず立ち上がって走り出したくなるような衝動すら起こってきたりもしはじめている。これはなかなか大変である。

 

それでも、どうしてもオフィスでしかできない仕事があるときは、オフィスに出向く。
朝の時間、通常ならばラッシュで乗車するだけでも大変だったりする列車は、なんと座れてしまうほど空いている。どこもかしこもテレワークということだろうか。駅を歩く人もめっきりと減ってしまっている。
単に、職場に向かう。歩く。という行為が、体に染み渡るようである。動かせていなかった体が喜んでいるのがわかる。

帰りは、久々の外出で嬉しかったのだろう、ふらりと立ち寄ったデパ地下で閉店直前のシュウマイの安売りを衝動買い。
さらに、贔屓にしている酒店に寄り、予約した日本酒を含む2本を入手。鞄には業務用のパソコンもあり、なかなかの荷物になる。
ところが、駅についてみると、なんと人身事故で列車が止まっている。
遠回りの帰宅を余儀なくされたが、振替輸送に殺到した客で、代替列車は大混雑。抱える荷物とラッシュでもうふらふらになっている。
久々の外出だってえのに、この有り様である。
だが、長い間籠城をしていた自分にとっては、これらの行動が1つ1つ体に染み込んで、体が喜ぶ、とても楽しい時間だったのである。

これまでは、荷物を担いでのラッシュ通勤など、とても苦しいものだとしか思っていたのだけど、長期の籠城戦を経験してみると、通勤というものが、自分の体にとって適度な運動となってくれていたのだ、ということを今更ながらに知った。

健康は、睡眠と運動をしっかりと!なんてことがよく言われているけど、まさに身をもって、運動が大切であるということを知ることができた。

 

籠城は、入院中のベッドのようなものです。

 

体を動かせることだけにでも、感謝したい。

 

籠城中であっても、適度に時間をとって、毎日きちんと体を動かしてあげたいものです。□