映画 「スパイダーマン3」 (6点/10点)

銀座で「スパイダーマン3」を鑑賞。
GWであることも手伝って劇場は大混雑であった。


...が。肝心の映画は前作までに比べ、はるかに劣った印象であった...。


仕方のないことなのだろう。
第一作目で、スパイダーマン誕生とゴブリンとの対決を見て、視聴者には驚きに対する免疫ができてしまった。製作側は続編を作るたびに視聴者の免疫をさらに凌駕するようなネタを作品へ詰め込んでいかなくてはならなくなる。結果、何がテーマなのかがわからなくなってしまう。よくあることだ。


①父を殺された友人からの復讐
②モンスター化した脱獄犯との戦い
③謎の寄生生命体に侵されたスパイダーマン


...これらの3つのテーマに加え、さらに主人公の恋愛だの、友情だの、復讐の意味等も詰め込んで、話は360度発散していた。


トランスフォーマーにすら頼らなくてはならない今のアメリカ映画界において、スパイダーマンは景気復活への強い願いだったのだろう。その思いが強すぎたのではないか。あれやこれやといじられまくって脚本がゆがんでいる。そういう見たくないものが見えてしまった。


個人的にはただスパイダーマンがかっこよく動けばいいと願っていたのだが、それすらも霞んでしまった....。


もう一回、一作目+二作目を見てみよっと。□


●前回見た映画→「ホテル・ルワンダ」