けえかほおこく1

この秋出品した作品のうち、最後に出した茨木市美術展の審査結果が届いていた。


入選。


更に。


「茨木ライオンズクラブ賞」受賞。


...全てが想定外だった。
最後に出した絵だから発表は一番最後だと思っていたのに、一番最初に審査結果が届いたことも。
出品前に落選するとまで言われていた作品が入選し、さらに入賞までしてしまったことも。


あまりにも唐突過ぎて、エレベータの中で、審査結果のはがきを見ながら脳が真っ白になっている。部屋に入ると徐々に現実に露出が合ってくる。


素直に喜んでいいのだろうか。まだ混乱している。
出品前に糞味噌に言われたことについては、いくら言われようとも自分の仮説を曲げるつもりはない。と強気でいたものの、あれだけやったことを全否定されるようなコメントにはやはりショックを受けていて、スランプにすら陥りかけていた。描く気が全く起きないし、これから何をしたらいいかがわからなくなりかけていた。
が、そこにこの知らせである。けなされたりほめられたり。どっちに寄り掛かっていいかわからない。


冷静に考えると、結局は絵に「正解などない」ということである。
先生のコメントも結局一つの側面の見方でしかなく、多数の審査員の中には「宵」と評価してくれる人もいた。
むしろ、一側面的な嗜好や見方に浸かり続けるうちに一つの見方を唯一の正解と思い込む保守的なコメントを真に受けることに危険を感じた。

大阪を離れることを拒み続けた自分だったが、離れたことにより一側面的な見方・考え方に浸かることから逃れ得た。
人間万事塞翁が馬。人生、一体何が幸いするかわかったものではない。


∴ひとまずこのたびの入賞は素直に喜ぶことにする。万歳。□