読書 「世界征服は可能か」岡田斗司夫著 (6点/10点)

「アニメ研究会の会長をしていて岡田斗司夫さんを知らんのか...!」


と知人からお説教を受け、この本をぽんと手渡された。
なので、別に世界征服に興味があったわけではない。


タイトルどおり世界征服の目的や手段をまじめに分析・解説した書である。
まず仮面ライダーレインボーマン等を事例として世界征服とは。を解説していく前半部はつかみとしてなかなか面白かった。
なので、全般的にお笑い本かと思ってだらだらと読んでいったのだが、後半部は現実の世界征服のあり方を歴史や現在の世界情勢を交えながら紹介していて、「世界征服」というものを改めて考えてみようというモチベーションにはなったと思う。


個人的にはいまどき世界征服を真面目に達成したい奴など存在しないと思う。
ただ、それぞれが戦う「フィールド」で頂点を目指すことはあるのではないか。
ボクシングならチャンピオンになること。野球なら日本一になること。が選手にとっての世界征服なのだろう。


ただ、それでも自分的には世界征服という考え方はない。
世界征服(頂点)という大きな目的からトップダウン的にみて進むというより、足元の階段を見ながら一段一段登っていくボトムアップ的な考え方をしているように思う。そもそもその階段がどこまで続いているのかがわからないので。たぶん永遠に続くのでしょう。□


■前回読んだ本→「腑抜けども、悲しみの愛をみせろ」本谷有希子