スピカ

ラジオから流れてきた曲にふと耳が止まる。

あれなんだっけこの曲........?

よく知っている曲だけど、よく知らない曲...。

..................スピッツの「スピカ」だった。


知ってるけど知らない曲。


僕にとって「スピカ」は椎名林檎によるカバー版なのです。

最早、スピッツの曲であったことも忘れてしまうくらい、
何十回、何百回と聞き込んでる。

大好きなのです。椎名林檎の「スピカ」が。

 

そこに突然、ラジオから耳に入ってきたオリジナル版「スピカ」に

軽く脳震盪をおこしたのでした。

 

改めてオリジナル版を耳にしてみると、オリジナルもいいじゃん。
.......って、あたりまえか。

椎名林檎を狂わせ、カバーをさせえたような楽曲なんだから
良いに決まってます。

 

「スピカ」というのはおとめ座で最も明るい星のことらしい。

せつなくて、儚げなきらきらとしたその輝きが、
特別な人への想いに見立てられて、
絶妙なメロディとことばで結晶化されています。
大変、美しい曲です。名曲です。


最近「夜」をテーマとした絵を描くことが多いのだけれど、
それは「スピカ」の影響も間違いなくあるのだと思う。

昼に見える雑多なことを、夜というフィルターが全部そぎおとして、最後に残った小さな光こそが、僕らにとって本当に大切なものだった。という感じ。

夜が初めて大切なものだけをみえるようにしてくれた。という感じ。

こういう絵を描きたいと願っています。□