★ニュージーランド旅行記4

世界一、星空が美しく見える場所といわれるテカポ湖を訪れた。

テカポ湖の真ん中に浮いた小さな小島に、小さな教会が1つ建っている。

f:id:massy:20190126093552j:plain

その教会から空を見上げると世界一美しい星空が見えるというのだが、その日の天気はあいにくの曇り模様...。
すっかり日が落ちた22時ごろ、往生際悪く真っ暗闇の中をもう一度教会まで行ってみたが、やっぱり見えないものは見えない。星空は断念することになった。

それにしても人が少ない。
各国の旅行代理店が世界一の美しさをうたう星空を求め、はるばるやってきた人々が、ちょっと曇ったぐらいですぐにねをあげてしまうその想いや願いの低さに、若干拍子抜けをした。
見えないとわかっていても、せめて実際に足を運ぶくらいしてみてもいいのではないか、と思ってしまう。

翌日の朝、再びテカポ湖の教会に足を運んだ。
やはり明るい時間帯の方が人が多い。狭い教会の出島にぎっしりと人が集まっている。
教会に入ると、注意書きがあった。「撮影はしないでください。お願いします」。
英語、中国語、韓国語、日本語の4言語で。である。
ショックだったのは、世界に多くの国あれど、英語圏以外で中国と韓国と日本だけが特筆されて注意を受けている。迷惑をかけている。という現実だった。
世界的に見てもこの3か国は余程、行動・言動のモラルに関し世界に迷惑をかけているということなのだろう。
外に出ると、案の定、教会の前でウエディングドレスを着た少々肥満体質の中国女性が、タキシードを着た中国男性と並び、4~5人くらいの仲間の中国人かのカメラの視線を受け、大きな声で叫んでいる。
教会の前で記念撮影をすることに完全に没頭し、周りの人々への迷惑などは全て忘れて「今」を最優先としているということが感じられた。

改めて振り返ると、これまで海外から来られた観光客を見たとき、欧米人が撮影をしていた姿の記憶が無い。
彼らには記念撮影をするということに興味が無いのではないか、と思う程、そんな姿を見せた記憶が無い。
それに対し、中国人、韓国人、日本人である我々のどん欲さは計り知れない。そしてその欲望を満たそうとするための行動の醜悪は目を覆いたくなるほどである。

今更に、世界から見える我々の姿を思い知ることになり、大変恥ずかしく思ってしまった。
中国人だけではない。アジア人全てが世界にかけている迷惑は本当にひどいものなのだということがわかってしまったのだった。

日本人は、目先の些末な欲望を抑えてでも、品格を最優先すべきことであるということを考えました。

美しくありたい、と思います。(つづく)□