見えているところ

 

人に見えるのはアウトプットだけです。


僕が世の中にアウトプットしているのは、

1.メーカーとして世に送り出す商品

2.絵画作品

3.ブログ

だいたい、こんなものでしょう。

TwitterInstagramFaceBookはアウトプットとは考えていません。

 

これだけです。

 

アウトプット以外のその他、どんなことをしているのか、何をしているのかは他人には見えません。

僕という人間、僕の仕事は、全部アウトプットだけで評価されます。

逆に、1も2も3もやめちゃったら、僕という存在はこの世から消えます。

年賀状で「あ、生きているのね」という生存確認をしてもらう程度になります。

社会の一員であるということを、誰かに認知してもらったり、承認してもらったり、評価してもらいたい。

そういう心の底にある願いが、僕にアウトプットをさせているのです。


ただいま開催中のアトリエの作品展「樹の会展」では、毎年100号を展示していたのだけど、今回は環境も変わって運搬が難しくなったので、今回は8号の小品を出すつもりでいました。
だけど、1年に1回のアウトプットなのです。世の中の人たちは、これだけで僕という人間を見るのです。


「あ、あのちんまい絵をかいてた人ね」

「え、気付かなかった」

「ごめん、見てない」

「誰だっけ?」

......とか言われかねない。

唯一、僕という存在を観てもらう機会だからこそ手を抜いてはいけないと思いました。

極端な話ですが、見えないところはどんなに手を抜いたっていい。むしろ、アウトプットだけでもがんばらんと。どんどん埋もれていってしまう。

別に偉くなるつもりもないけど、ちゃんと僕なりに緊張感をもって仕事をしているのです、という自分なりのプレゼンテーションをきっちりやっておかなくてはいけないと思いました。

樹の会展には50号を出すことにしました。

評価は、良くても、悪くてもいい。どっちでもいい。
人に見てもらって、人に評価されるに値する作品が出せていたら、結果はどちらでも構いません。今の僕を象徴するに足りるアウトプットであれば良いのです。

絵は全てを移す鏡です。

「あ、これが今のお前ね」と思ってみてもらえたらと思います。□