毎日がスペシャル

 

「毎日って、本っ当にスペシャルだよなあ」

 

心からそう思い、思わず口に出てしまった横で妻が大笑いする。
僕の言葉は、一般的にみて、かなり「おかしい」ようである。
指摘されてみて、そうなのかなと思うこともあるが、やはりよくはわからない。
言葉が多少おかしくっても、誰かを傷つけているわけではないと思うし、喜んでいる人がいるともとれなくもないから、たぶんこれからも、ぼくはずっとこのままだろう。

あらためて、毎日ってのは本当にスペシャルの連続だと思う。

コロナ禍により、仕事の形態や、プライベートの時間の使い方を大きく変えていかざるをえなくなったけれど、1日24時間ということには変わりはないし、目や頭が働いて、何かを見たり、考えたりするということにも変わりはない。むしろ、このやむをえない変化によって、これまででは見えていなかったものに目を向けるようになってきたのだともとれる。

はじめのうちは、それまで当たり前にあった生活の中にある1つ1つの驚きが喪失してしまったような気持になり、ふさぎこむこともあったと思うが、どこかが封印されれば、どこかが開放するのだろう、あたらしい側面にあたらしい驚きが湧き出てきていることに気が付く。さらに、このコロナによる不自由な状態が、小さな驚きを探す目に磨きをかけてくれたのかもしれない。

ブログに書くことがなくなるのではないか、日記にかけることもなくなるのではないか、なんて思っていたが、やっぱり日々は驚きの連続で、枯れない泉のようにことばがあふれ出ている。

毎日を驚きに満たしてくれる世の中に、家族・友人・知人・同僚・先輩に感謝。

この驚きをまったく同じように共有してもらえるように、今日もまた言葉を紡ぐ。□