INSIDE PlayDead
まず特筆すべきは、「触り心地」。
奥行きと空気を感じさせる独自の空間と、キャラクターのムーブマン。
人も草も生きているかのような不思議なリアリティがあり、ゲームを始めてすぐに吸い込まれる。
操作は、右と左、Aボタンのみという超絶シンプルなスタイルを堅持する。
どれだけ深い考察や見当が重ねられたことだろうと、果てしない気持ちになる。
そして不気味な世界観。
ひたすら右へ右へと進んでいくだけだが、所々にしかけられた罠や、猛犬から逃げ続け、前に進むためのパズルを解いていく。
暗く、残酷で、重い。それでも逃げ続ける主人公がなにものでどこに向かうのかをみとどけたくて、コントローラを置くことができない。
横スクロールアクションゲームとしてのひとつの到達点なのではないか。
いまやPlayDeadの次回作は?!と世界中が気にしている。
間違いなく歴史に残る傑作である。
#ラストについては哲学的問いかけを発信したのか、結末の説明を放棄したのかがわかりかねたが。。隠れたラストシーンを見ても、疑問が残る。