もやテン2021 8.美術部門

もやテン2021 美術部門

1.深堀隆介展 金魚鉢、地球鉢 @神戸ファッションギャラリー
2.トキワ荘マンガミュージアム
3.大塚国際ミュージアム
4.中井英夫展 @ギャラリーCreate洛
5.原田治展 @神戸ファッションギャラリー

次点
メトロポリタン美術館展 @大阪市美術館(コジモ「狩りの場面」)
聖徳太子展 @大阪市美術館
院展 @京都京セラ美術館
イスラエル博物館展 @三菱一号美術館(レッサー・ユリイ)
ボローニャ絵本展 @西宮大谷記念美術館(「最初の雪」)
・京の国宝 @京都国立博物館岩佐又兵衛小栗判官絵巻」)
・ロンドンナショナルギャラリー展 @国立国際美術館
・モランディ展 @豊田市美術館
ミネアポリス美術館展 @MIHOMUSEUM

 

2021年の美術展は豊作でした。
深堀隆介氏の2.5次元の金魚作品を見たとき、スティーブ・ジョブズが語っていた「顧客は自分の欲しいものは目にするまで欲しいと気づかない」ということが、まさにこの作品を刺しており、引いては、アートというものすべては、これに該当することに気づかせてくれる契機になりました。
トキワ荘は、もう言葉はありません。ただただ自分にとっての創作の爆心地ということもあって、もう共鳴しまくりやがりました。
大塚国際美術館は「本物」でなくともそれに近しいことを体感ができることを、これでもかと思い知らしめてくれる美術館で、その展示作品のボリュームや、それを実現した信念に圧倒されました。次はフェルメールの全作品をそろえてほしい。もし実現したら世界的にもさらに価値のある美術館になるでしょう。
中井先生の個展は、作品をとがらせるということ、作家のまがった背筋を矯正するような強さがあって、ちょっとゆるみかけた自分への戒めに(いつも)なります。
原田治先生の展覧会は、パレット時代の苦いことも楽しく思い出させてくれるものでした。□