制作日記(第10回個展まで39日)

 

今回の制作の苦しみは、計画通りに作品が完成していないことにある。

 

ではなぜ完成しないかと問えば「新しい作品」を作ろうとしているからである。

新しい作品は、これまでのやり方とは全くちがった構成や色づかいや技法を駆使して生み出すものである。それがこれまでのやり方を前提とした計画にかみ合うはずがない。

新しいやり方を試みることは絶対にすべきである。

反省すべきは、全ての作品を一気に新しいものに置き換えようとした点にある。

少しずつでよいのだ。

10回目の記念展ということに力みすぎて、無理な風呂敷を広げてしまった。

手堅く、これまでのやり方で作った作品をおさえた上で、新しい作品を一部入れていく。それが軌道に乗ったら、全てを新しい作品に置き換える。べきであった。

 

前回書いてしまったが、開催時期が悪いのではない。

一部それもあるかもしれないが、それ以上に、自分に期待をかけすぎて潰れかけている。というのが今回の苦しみの根源ではないか。

 

いよいよ残り40日を切ってしまった。さて、巻き返しなるか。□