グラフィックデザインがこれほど時間のかかるものだとは。
たかが1枚のDMに半月かけて、
アトリエの新聞の創刊号で一カ月かかっている。
普段さらっと雑誌を眺めていたが、
みるだけならば1秒のものを、作り手は半月も1か月もかけて
作り込んでいる。その事実を経験した。
1つのパーツを作るのに何時間、何日もかかる。
1ミリ単位でのレイアウト変更を延々と繰り返して最も美しい構成を探す。
その繰り返しである。
でも、見るのは一瞬。
だけど、逆に一瞬で観る人の目に自然に流しこめるよう、
引っかからないものを作ろうとしている。
だから、一瞬で観てくれるということは合格ということとも思う。
それは誇っていいのだろう。
グラフィックデザインに限らず、表現とはそういうもの。
その一瞬のカタルシス。そのためにやっているのかもしれない。□