親不知との最終決戦が終わった。
少し前に右下を抜き(酷い目にあった)今回は左下である。
大学病院へ行ったのだが、すぐに抜いてくれるわけではなく、1カ月先まで予約が一杯だった。
一月を経て大学病院へ行くと、手術室に通される。
20畳ほどの広さがあり、真ん中に手術台がポツンと1台設置されている。天井からはモニターが2,3基ぶらさがり、ピコーンピコーンと波形を打っている。広さの割にモノが少ない。
まさに「手術室」という部屋だったが、親不知1本抜くのにERすぎるだろという潤沢さに、恐縮してしまう。しかもBGMはなぜかSPEEDなど90年代のヤングな楽曲が流れている。なんなんだ。
左下の親不知は真横から出ていて、かつ歯茎の下に埋もれていたから手術としては難航したのだろうか、麻酔が効いていたので痛みは全く無かったが、何度も何度もドリルでギュルギュルと激しく削ったり穴を開けたりしていたので、相当手強いのだろうということは感じた。
ペンチでつかんで、スポンと抜けました!のような清々しさはなく、3つか4つに砕いて、1つずつ取り出すという荒業で乗り切ったという感じだった。引き抜いたあと、それらのパーツを見たが、難しい手術だったことがわかった。
自宅に変えると唇が血で真っ赤になっていて、やがて麻酔が切れると痛みがはじまった。前回、頓服が効いている間に、「全然痛くない」と図にのっていろいろ食べすぎて傷口を悪化させ、頓服が切れてから地獄となったので、今回は慎重に過ごしている。
なにはともあれ、これで親不知4本とすべて決別ができた。
あとは残る健康な歯たちと末永く付き合っていきたいとおもう。□