ファミコン探偵俱楽部の完全新作「笑み男」が8月に発売となる。
30年ぶりの新作ということで、ファンにとってはまさかの吉報だったが、衝撃の発表から一日が過ぎ少し落ち着いてみると、はて?という気持ちもわいてくる。
個人的には、ファミコン風のドット絵と限られた配色で作ってほしいという気持ちがあった。
当時のファミコンの色やグラフィックは今に比べてとても制約が多く、稚拙に思える部分もあったかもしれないが、例えば死体の顔色を表現するのに、水色で顔を塗ってしまうという大胆な表現が、かえって想像を働かせる効果になっていて、ずっと怖かったと思うのだ。
新作は、フルボイスの美麗グラフィックでの発売となる。
ファミコン探偵倶楽部というより、むしろSwitch探偵倶楽部という感じだろうか。
30年という時間の流れを感じさせる。
主人公の声優に緒方恵美さんが起用されているのも驚きだ。ヒロインのあゆみちゃん役に三石琴乃、空木探偵役に碇ゲンドウを当てたらもっと驚いたかもしれない。
「だめだよっ、とけるわけないよっ」
「だめよ、シンジ君(じゃない)、立ち向かわないと!」
「帰れ!」
...みたいな。笑
坂本氏がファミコン探偵俱楽部の完成形みたいな圧倒的な自信作と語っていたのが、むしろ心配だ。
メトロイドドレッドのときも、自信満々なことを言っていたように思うけど、操作性や難易度に対する口コミが多く、期待をあおられすぎてすべっちゃったような印象もあって、今回もすべるんじゃないか。という気持が先に来てしまう。
「結末は賛否両論あるかとおもいますが」と言っていたところも気になっている。すっきりしない終わり方なのか、と。
なにはともあれ、30年ぶりの新作、ファンとしてしっかり見届けておきたいと思う。□