2007東京事変ライブツアーSpa&Treatmentれぽおと。

ZEPP TOKYOである。お台場である。


実はお台場に足を踏み入れるのはわが人生で今回がはじめてである。ZEPPはどこも辺境だ。


2600人中の2526番というまさにドンジリで会場に入場すると、中はものすごい熱気である。
亀田師匠がMCで「これまでのツアーでもここが一番の熱気」と評価してくれたが、まさに外とは対照的なサウナ状態となっている。
椎名林檎嬢は「実は湿度が高いのは好きでございます」とのたまっておられた。


今回はライブハウスでの実演ということで、前回のADULTツアーのような瞬間衣替えやその他もろもろの視覚的な演出は排除され、ライブそのものの完成度のみに執着したものとなっていた。


「歌舞伎」から「OSCA」へのコンボには特にぞくぞくした。


2ndアルバムにはライブ向けの曲が多い。
特に「歌舞伎」は導入部分にギター、ベース、キーボード、ドラムそれぞれの単独演奏パートが組み込まれている。
ライブではその各パート演奏ごとに演奏者へのスポットライトがテンポよく切り替わっていく。そのスピード、躍動感に震撼する。そしてボーカル林檎姫が拡声器で声を乗せる。それがまた、かっこえええ!のである。
そして流れるように「OSCA」へと突入。これら一連のコンボと臨場感、躍動感、スピード感こそが東京事変ライブの真骨頂だろう。


東京事変はアルバムでもライブでも、とにかく曲と曲の噛み合わせ方、つなぎをすごく計算していて、耳に一番届きやすい形でかつ最も効果的に聞かせる方法を提示してくれる。さらにその手段は全くパターン化されていなくて、免疫ができない。いつもびっくりさせられてしまう。


「群青日和」が聞けたことにも大満足であった。
作曲の元キーボードH是都M氏がズーペーに戻ってしまったので、この楽曲は永久欠番(?)となってしまったものかと思い込んでいたが、やはり東京事変勃発?時のスーパーキラーチューンとして欠番にはしてほしくはない。
この曲1曲だけで会場にいる全ての人間が「できあがる」だけのパワーがある。
アンコールの最後には第二のキラーチューン「透明人間」も飛び出して、もう会場は爆発しそうだった。


今回はTシャツもデザインがよかったので即購入。
....とはいえ、着るのは来年の夏になりそうだが。


外の寒さとは裏腹に熱い夜だった。帰りは体から湯気が出ていた(当社費1.3倍)。□


P.S:亀田師匠がアンコールのMCにて「体のトリートメント」と「心のトリートメント」の選択を客に求めていたが、この選択で披露する楽曲が変わったのだろうか...?
今回は「体のトリートメント」ということだったが。「心のトリートメント」だったら何があったのだろう。うーむ、気になる。