まさにオールスター!といった趣の展覧会であった。@東京都美術館。
コローに始まり、セザンヌ、マティス、クレー、モディリアーニ、ピサロ、ロダン、シャガール、ルノアール...etc。
1フロアーに一同に集められた作品の数々は、まさに大リーグならばニューヨーク・ヤンキース。サッカーならばレアル・マドリッド。といった感じの超豪華な顔ぶれであった。
まさに10年前のバーンズコレクション展以来の豪華キャストぶりである。
朝からの天候の悪さと寒さが幸いしたのか、思ったほど混雑しておらず、ゆっくりじっくり見学することができた。
一番よかったのはやっぱりパウル・クレー。
たった1点の展示だったが完全にこの1枚に吸い込まれてしまった。
むしろこの1点だけを小出しにしているのが、なんだか料亭のような徹底した「量より質」的な感じがして味わい深かった。
また、セザンヌの未完作品も1点展示されていたがこれも抜群によかった。
未完としているんだけど、もう「完成」しているんだよね。
そのときに置く一手、一手、のどの段階でも絵ができちゃっている。すごく勉強になった。
巨匠系の絵は、初めてみた学生のころからもう飽きるほど見ているはずなのに、やっぱり何度見ても驚かされてしまう。
巨匠ってのはやっぱりすごいんだな。と思い知る。□
●前回見学の展覧会→「第92回 院展」