革命の旅

中国の北京から西安までをぐるりと観光してきた。


今回の旅は「革命の旅」だったと思う。


年をとるにつれ、自分の旅は徐々にパターン化しはじめていると感じていた。

行く先々は都度違えど、観光して、うまいものを食べて、プールサイドで寝そべる。
そんな「旅の王道」がすっかり固まりかかっていた。
今後旅から得られるものにそれ以上の新しいパターンはもうないと思い込んでいた。


が、それが破壊されたのだった。


現地の人々との交流。


これまでの自分ならば、旅先で目から入る驚きに喜びつつも、理解できない言語をもつ現地の人々との交流について極力失敗を避け、恥をかくのを避け、隅で震えて静かに時の過ぎ去るのを待っていた。
しかし今回、その先の一歩を踏み込むことが、いかに世界を広げ、いかに旅を充実させうるか思い知ったのだった。
旅を充実したものにする大いなるエッセンスの一つを「人見知り」という言葉一つで端に追いやってしまっていた。なんともったいないことだったろう。


今回の旅のガイドさん3名は幸いにして、皆24〜26歳の女の子だった。しかも、大変かわいかったのだ。可愛。

彼女らの声はすぐにガイドの範疇を越え、北京五輪を控えた中国人の生の声となり、結婚適齢期に入り現実を見つめる人の声となった。
何より夢を持ち、まぶしいくらいの純粋な意志を持っていた。その声には強く励まされたりもした。


コミュニケーションが生み出す旅への付加価値の大きさに圧倒されたのであった。


この衝撃は、旅のパターンだけでなくて自分のこれからの生き方に対しても破壊をもたらしてくれたと思う。


友に謝謝。趙さん、王さんに謝謝。そして全てに謝謝。□