感じるという才能

先日、知人とテレビでショッピング番組を何となく眺めていたときのことだ。
いわゆる化粧品のCMで「さてこの女性は何歳でしょう?」というのがやっていた。
どうみても50代前半くらいなんだけど、「なんと68歳!」と聞いたとき、僕はひどく驚いてしまった。そして僕のそのリアクションを見た知人は大笑いをしている。
僕は、今になってもいちいち目に入るものに驚いてしまう。
そしてそれを見た友人知人らは大笑いするのである。未だに変えられない構図。

.........まあ、なんですか。言い訳に聞こえてしまうかもしれませんがね、絵なんてものを描く輩は、誰も一瞥もくれないようなものに、いちいち驚くような感性を持っていないと続けられないんですよ。雑草の美しさに感動してスケッチしているような輩なのです。普通の人が「ふーん」と受け流すことですら、僕にとっては10倍以上の驚きになって、いちいちひっかかってしまうのです。
ほどほどに大人になりたいなとも思うけど、世界をこれ程楽しく見つめられるのもある意味、才能なんだと自分をなぐさめていたりします。

確かにおかげさまで毎日楽しく過ごせているし。しょうがない。こんなやつということで。
そんなわけで、絵という表現に還元して、知人友人をひどく驚かせる。ということが今の僕のミッションなのです。□