夢十夜 Season3 第五夜

こんな夢をみた。

30年ぶりに叔母にあった。
いとこのほうちゃんとたっちゃんも一緒だ。
叔母もいとこも30年前のままだ。
通りに作られたオープンテラスのテーブルに4人で座った。
人通りも多く、なかなか賑やかな通りだ。
京都の三条通にある京都文化博物館の界隈に似ている。
ふりかえると、すぐ後ろに、ものすごく古いぼろアパートが建っている。
まるで亡霊でも住んでいそうな、おどろおどろしさが感じられるような、いわくありげなアパートだった。
だけど、入口には階段が作り足されていて、自由に入れるように解放されていた。
ちょっといってくる。とアパートに入ってみると、中は3階建ての吹き抜けになっていて、テナントになっているようだ。
全てに店舗が入っているわけではないが、どの店もなかなかおしゃれで、うまくリノベーションされている。3階まで階段をのぼると、提灯が一つ灯っていて、入口に女性が並んでいる占い店があった。どうやらよくあたるみたいだ。
隣の空き室はガラス張りになっていたが、その中にも占いを待つ女の子がひしめき合っている。
3階からさっき入ってきた入口を見下ろすと、2階にはふわふわの羽毛布団がどっさりと敷かれている。ぼくはその布団に3階からダイブした。気持ちが良い。
それから外に出たら、いとこたちが「〇〇やってみる?」と声をかけてきた。
「〇〇やったら、出てきたものを受け入れないとダメだよ」
おまじないか、占いのようなものだったろうか。
よくわからないまま、やってみることにした。
やがて、スーパーで売られるいちごのパックを、ひとまわり大きくしたような容器に、おがくずのようなものがたくさん入れられたものが渡された。
どうやらこれが〇〇らしい。
いとこがそうするのにならって、僕は〇〇にいちごジャムのようなものをかけて、そのおがくずのような〇〇を一生懸命吸い込んでいる。□